前回、根管の形成をして薬を入れ、その日は歯を閉じました。
35番は、根の先に化膿(根尖病変)のある歯だったので、治療はまだ続きます。次の来院で根管洗浄、また別の日に根管充填、さらに別の日に冠のセット——治療を開始した日から、冠が入るまで、約4ヶ月かかりました。
念には念を入れて
根管を洗浄するときは、詰めてもらったものを一度削って、中を洗浄します。
このとき、洗浄に使う強い薬液が漏れないように、ラバーダムだけでなく、さらに歯とシートの隙間をジェル状の樹脂で埋めて、念には念を入れて治療してくれます。(ラバーダムについては、【ずっとあった違和感が、消えた日。——根管治療のこと。】に詳しく書きました。)
痛みは、神経のない歯ということもありますが、細かい部分を洗浄してもらうときも、全くありませんでした。

治療後に、画像で説明してもらえる安心
治療のあとには、画像を見ながら「今日はこういうことをしました」と説明してもらえます。何をしてもらったか、自分の目で確認できるので、わかりやすいし、安心できます。
おそらく治療中も、何をするか説明しながらしてくれていたと思うのですが——正直に言うと、治療中に眠ってしまうことが多くて、記憶にないことも多々あります(笑)。だからこそ、後から時間を取って説明してもらえるのは、本当にありがたいです。
型取りが、こんなに変わっていた
根管充填をしてもらった後、冠を作るための型取りをします。
型取りと聞いて思い浮かぶのは——口の中にピンク色の柔らかいものを入れて、固まるまで動かないように待つ。柔らかすぎると喉の方に流れてきて、オエッとなるのを我慢する。そんなイメージでした。
ところが今は、口腔内スキャナーという専用の小型カメラで、口の中をなぞって、3Dのデジタルデータとして歯型を取ってもらいます。
息苦しさも、オエッとする不快感もありません。型がくっつきすぎてなかなか外れず、「一緒に歯が抜けるんじゃないか?」なんて、いらない心配をしなくてもすみます(笑)。
スキャナーのことは、ネットで見て知ってはいました。でも実際に受けてみると、カメラが大きいので、奥歯を撮影するときは結構口を開けないといけなくて、口を大きく開けられない人は少し大変かもしれない、と思いました。私も奥歯のときは少し辛かったですが、すぐ終わるので、ほんの少しの我慢でした。
自分の口の中を、数分で立体的に見ることができて、「凄いなあ」という気持ちと同時に——3Dで見ることで、治療した箇所の多さと、ガタガタな歯並びを、改めて認識しました。
「宝石の様ですね!」
冠を付けてもらう日。診察を待っていると、
『出来ましたよ〜、がぶりさん。』
先生が笑顔で、冠を持ってきて見せてくれました。「手にとって見てもいいですよ」と言われたので、間近でじっくり見ることができました。
ツルツルで、透明感があって、光を反射してキラキラと——本当に綺麗で、思わず言ってしまいました。
『うわ〜、宝石の様ですね!』
最後を仕上げるのは、先生の手
できあがった冠は、そのまま付けて終わり、ではありませんでした。
実際に口の中に付けてみて、最後の微調整は、先生の手で削って、噛み合わせも確認して、ピッタリ合うように直してから付けてくれました。
最新のスキャナーで型を取っても、最後を仕上げるのは、先生の手なのです。

暗闇に、明かりが灯る
違和感が、すでになくなっている嬉しさ。そして、小臼歯とはいえ、銀歯で覆われていたところが、ツルツルの白い歯になったことで、口の中が明るくなりました。
銀歯が白く変わるのは、暗闇に少しずつ明かりが灯されていくような感じがして、ワクワクしました。


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