前歯が、当たった。——マウスピース10枚目の変化。

矯正を始めてから、ずっと待ち望んでいた感覚がありました。

上下の前歯が、噛み合うこと。

開口の私には、これまで一度もなかった感覚です。顎の位置をどこにずらしても、前歯同士が触れ合うことはありませんでした。


鮭の骨だと思った

マウスピース9枚目のある日、夕食で鮭を食べていた時のことです。

「カチッ」という感覚がありました。

骨を噛んでしまったと思いました。口の中を探しても、骨は見つかりません。おかしいなと思いながら食べ進めると、また同じ感覚が。

もしや——と思い、口の中に何もない状態で何度も噛んでみました。

カチカチと、噛める。

鮭の骨ではなかった。上下の前歯が、触れ合っていたのです。


まだ、顎を少し前に出さないと当たらない

前歯が完全に後ろに下がったわけではないので、顎を少し前に出し気味にして口を閉じないと当たりません。食べ物を噛み切れるほどではまだありません。

それでも、あの「カチッ」という感覚は忘れられません。

もう一つ、気づいたことがあります。矯正中の今、前歯以外の歯は咬み合わせがズレていて、食事中にギシギシと歯がこすれる感覚があり、安定しません。ところが前歯のほんの一部が当たると、その不安定さがふっと落ち着く感覚があります。上下の歯にかかる圧力が分散されるのか、前歯のほんの一部が当たるだけで、こんなに違うのかと驚いています。

36枚あるマウスピースの10枚目。まだ道のりは長いですが、確かに歯は動いています。

7月の診察で先生に報告するのが今から楽しみです。

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