【治療の記録⑦】26番の歯——深い虫歯でも、神経を残す。

治療の記録

※この記事で、知ってほしいことがあります。
・詰め物(インレー)の下で、虫歯が再発することがある
・虫歯を繰り返すと、神経を抜いて、大きな銀歯になることがある
・でも、深い虫歯でも、神経を残せる治療がある

前回は、34番の歯の話を書きました。
今日は、26番——左上の、大きな奥歯(第一大臼歯)のお話です。

■ 検査でわかった、深い虫歯

26番は、検査の時点で、歯の前と後ろの両方に深い虫歯があって、治療の重要度が高い歯でした。「お口のノート」の写真にも、はっきりと写っていました。
実は、自分でも薄々わかっていました。銀歯の下が、なんとなく虫歯になっているんだろうな——そんな小さな違和感を、感じていたのです。

お口のノートより

■ 私が繰り返してきた、銀歯のこと

26番に入っていたのは、歯の一部分にはめ込むタイプの詰め物——「インレー」と呼ばれる銀歯でした。
虫歯を繰り返していた私は、インレーの中が、数年経つとまた虫歯になって、何度も治療をやり直してきました。そのうちに神経を抜くことになり、最後は歯全体を覆う、目立つ銀歯(クラウン)になる——そんな経験を、何度もしてきたのです。
インレーで済むのと、クラウンになるのとでは、治療にかかる時間も、費用も、大きく変わります。そして何より、神経を抜くかどうかは、歯の寿命に関わることでした。

銀歯を外すと、下に虫歯が広がっていました。

■ 深い虫歯でも、神経を残す

だから今回、これだけ深い虫歯だったのに、先生が「覆髄(ふくずい)」という、神経を守る処置をして、神経を残してくれたことが、本当に嬉しかったのです。(覆髄は、神経に近い深い虫歯のとき、神経を取ってしまわずに、守って、その上から詰める治療のことです。)
神経を抜かずに済んだことは、この歯を、これからも長く使っていけるということ。あの”銀歯の悪循環”を知っているからこそ、その喜びは、ひとしおでした。残してもらえたこの歯を、より一層、大切にしようと思いました。

26番の治療中。深い虫歯を、神経を守りながら治してもらいました。

■ 白いセラミックの詰め物

仕上げは、白いセラミックのインレーです。私のとき(2018年)は、「セレック」という、コンピューターでセラミックを削り出す機械で、その日のうちに作って、セットしてもらいました。当日中に白い詰め物が入るのは、驚きでした。
そして、機械で作ったあとも、先生が時間をかけて、歯と詰め物のつなぎ目のすき間が少なくなるように、ていねいに調整してくれました。
ちなみに、医院のホームページによると、今はセレックではなく、専属の技工士さんがマイクロスコープを使って、手作業で作る方法に変えているそうです。歯と詰め物を、すき間なくぴったり合わせること——それが、また虫歯になるのを防ぐことにつながるのだそうです。

先生が時間をかけて、噛み合わせとすき間をていねいに調整。

■ 一番、思ったこと

そして、改めて感じたことがあります。
ここまで虫歯が増える前に——「なぜ虫歯になるのか」その本当の理由を知って、虫歯にならないためにどうするべきかを知り、それを実践しておくこと。それが、どれだけ大切だったか、ということです。
その本当の理由と、どうしたらいいかは、こちらに書いています。→ 虫歯は、甘いものを口に入れる時間と回数の問題だった。
治してもらえるのは、本当に有り難い。でも、治療をしなくて済むのが、一番いい。その”本当のこと”に、もっと早く出会えていたら、と思うのです。


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