【治療の記録⑧】46番・47番の歯——私を動かした、一本の奥歯。

治療の記録

※この記事で、知ってほしいことがあります。
・銀歯や詰め物の下で、虫歯が静かに進んでいることがある
・虫歯が残ったまま銀歯や詰め物が入ると、数年後にまた痛み出し、神経を抜くことにもなりかねない
・でも、深い虫歯でも、ていねいに取り切れば、神経を残せる

前回は、26番の歯の話を書きました。
今日は、46番と47番——右下の、大きな奥歯(大臼歯)のお話です。

■ 銀歯を被せる、その一歩手前だった歯

47番は、アルパーク歯科に出会う前に通っていた歯科で、治療が途中で止まっていた歯でした。
【歯医者は、歯を「治せない」。】にも書いたのですが、その歯科では「痛かったら言ってくださいね、削るのをやめますから」と言われ、「痛いです」と伝えたところで、その一言で、削るのが終わりになりました。銀歯の型取りもして、仮のセメントを詰めて、次に行けば銀歯を被せる——そういう予定になっていました。
でも、被せる前に、怖くなって、その歯科へは行けなくなってしまったのです。

■ う蝕検知液で、7回

アルパーク歯科では、まず仮のセメントを外して、中を確認してくれました。

47番の、仮のセメントを外したところ。


ラバーダムをして、口の中の唾液や湿気、ばい菌が入らないようにしたうえで、う蝕検知液で染めて虫歯を確認しては取り、また染めては確認して取り——写真を見ると、その工程を、なんと7回もくり返してくれていました。削りすぎないように、本当に慎重に。
もしあのとき、虫歯が残ったまま銀歯が入っていたら……数年後にまたその部分が痛み始め、最終的に、神経のない歯が、もう一本増えていたかもしれません。

■ もう一本、46番のこと

同じ日に、46番も治してもらいました。46番は、47番よりも重要度の高い歯でした。以前の詰め物の下に、大きな虫歯があったのです。検査の記録には「覆髄(ふくずい)」——神経に近い、深い虫歯、とありました。
26番のときのようなオレンジ色の写真は残っていませんが、47番と同じように、何度もう蝕検知液で染めて確認しながら、慎重に削ってくれました。幸い、虫歯は神経まで達しておらず、こちらも神経を残すことができました。

左から順に:①詰め物を外したところ ②う蝕検知液で染めて、虫歯を確認 ③もう一度、染めて確認。

■ 銀歯の下の、悲しい現実

46番は、詰め物の下に、大きな虫歯ができていました。そして47番も、もしあのまま銀歯が入っていたら、その下に虫歯が残っていたはずでした。
銀歯の下は、もれなくプラークが溜まり、虫歯にもなっています。悲しい現実です。

■ 白いセラミックが、入るまで

46番も47番も、その日はいったん仮の詰め物をして、約1ヶ月後に、白いセラミックを入れてもらいました。
治療をしたのは、2018年の8月。それから8年経った今、痛くて再治療になったことも、浮いたような違和感もありません。それは、ラバーダムで唾液や湿気、ばい菌を避け、何度もう蝕検知液で確認しながら、虫歯を取り切ってもらえたからこそだと思います。
「いつまた虫歯で痛い思いをするのだろう」「次に痛くなったら、神経を抜かれるのかな」——そんな恐怖心から、私は解放されました。

■ 私を動かした、一本の奥歯

この47番は、私がアルパーク歯科にたどり着く”きっかけ”になった歯でもあります。
あの歯科で怖くなって通えなくなり、そこから前岡先生のブログに出会い、私はアルパーク歯科へ行くことに決めました。思えばこの一本の奥歯が、私を動かしてくれたのです。


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