小さい頃から、歯が嫌いでした。
虫歯、歯周病、口臭、そして将来自分の歯で食事ができなくなる恐怖。長年そんな悩みを抱えながら生きてきました。何度も治療を繰り返した歯が口の中にいくつもあって、歯磨きをすれば虫歯にならないと信じ、甘いものを食べた後もちゃんと磨けば大丈夫だと思っていました。でもどんなに頑張っても、また虫歯になる。次はどの歯が痛くなるのか、その恐怖とずっと戦っていました。
治療した歯の中が虫歯になり、また削って詰め直す。被せ物の中は磨くことができないのに、なぜ詰め物をした歯の中がまた虫歯になるのか。いったいどうしたら良いんだ、と何度思ったかわかりません。
口臭も気になっていました。ミント系のタブレットや市販のキシリトールガムを手放せない日々。口の中に爽やかな香りのものがないと不安で、とにかく食べ続けていました。今思えば、それ自体も虫歯の原因の一つだったのですが、当時はそんなことは思いもしませんでした。
夜中に歯が抜け落ちる夢を何度も見ました。口の中に小さなサイコロがゴロゴロと音を立てながら、下顎の舌の上に転がってくる——あの感覚。虫歯を繰り返してきた方には伝わるでしょうか。目が覚めるたびに「あっ、また見た」と思いながら、このまま本当に全部抜け落ちてしまうのではないか。ただただ恐怖でした。
幼稚園の頃から「歯磨きしないと虫歯になるよ」と親に、先生に、歯科の先生にまで言われ続けてきました。歯磨きとは食後の食べかすを取り除いて虫歯を予防するもの——そう信じて疑わなかったのです。
答えを探して、毎晩遅くまでスマホで調べ続けました。虫歯、歯周病、歯科治療……思いつく限りのキーワードで検索しました。でも出てくるのは、おすすめの歯磨き粉や電動歯ブラシの紹介ばかり。フロスも何種類も試しました。歯間ブラシも。3ヶ月おきに定期検診にも通っていました。それでも、治療した歯の中がまた虫歯になって再治療。「フロスと歯間ブラシを使ってください」と言われるだけの繰り返し。
いつまで続くのか。虫歯を止めることはできないのか。何がいけないのか。
そんな夜が何度も続いたある日、前岡遼馬先生のブログ「デンタルハッカー」にたどり着きました。
読み始めたら、止まりませんでした。それまで歯科医に言われてきたこと、学校で習ってきたこと、テレビで見てきたこと——他のどのサイトにも書いていなかったことが次々と書いてありました。常識だと思っていたことが実は違った。知らなかったことが山ほどあった。そしてその知識は、知るだけでなく実践できるものでした。すぐにメルマガに登録しました。
私の口の中が変わり始めたのは、この日からです。
新しい虫歯はできていません。あれほど気になっていた口臭も、いつの間にか気にならなくなりました。そして昨年、50歳で歯列矯正を始めました。子供の頃のあの自分に見せてあげたいと思います。
このブログを始めた理由はただ一つです。
知っていてやらないのは、その人の選択です。でも知らないからできないのは、違う話だと思っています。
私が夜な夜な調べてたどり着いたことを、ここに少しずつ書いていきます。誰かの「知らなかった」を「知っている」に変えられたら、それだけで十分です。
※まず私が知った「歯磨きの本当の目的」——次の記事でお話しします。

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