正しい歯磨きを始めた最初の日から、口の中のさっぱり感が違った。
変える前は、自分ではちゃんと磨いているつもりだった。でも実際には磨けていなかった。歯と歯茎の境目にプラークがついていても、その感触が当たり前になっていたのだと思う。
正しい歯磨きを始めてしばらく経った頃、新しく通い始めた歯科で一通りの検査を受けた。レントゲンCT検査、口腔内写真、歯周病検査、咬合・顎関節診査、位相差顕微鏡——その中に、歯周病の検査も含まれていた。
その結果は——
当時の歯の本数は、親知らずを含めて30本。そのうち歯周病にかかっていた歯は17本。出血している箇所は、自分では全く気づいていなかったのに、なんと20箇所もあった。4mm以上の深い歯周ポケットも13箇所。(一本の歯に対して内外6箇所ずつ測定した結果だ。歯科によっては6箇所測らないところもあるらしい。)
今見ても驚く数字だ。気がつかないうちに、こんなに進行していた。
それでも、毎晩の歯磨きを続けた。
検査から数ヶ月後、歯科の先生にこう言われた。
「よく手入れされていて、プラークが全く取れなかったので、今の磨き方を続けてください。」
嬉しかった。毎晩続けてきた成果が、数字に出た。
その後、自由診療の歯科に通うようになってからも検査を重ねた。4mm以上の歯周ポケットはゼロになった。出血もなくなった。歯茎を褒められるまでになった。
ただ、一つ気づいたことがある。
私は歯並びが悪く、歯が重なり合っている部分がある。前岡先生が教えてくれた歯ブラシだけでは、どうしても磨き残しが出てしまう部分があった。
自由診療の歯科で教えてもらったのが、毛先が尖ったワンタフトブラシだった。使ってみると、磨き残しが格段に減った。それからワンタフトブラシの虜になり、今ではすべての歯をこれで磨いている。
小さい歯ブラシなので時間はかかる。どんなに急いでも40〜50分、フロスまで入れると1時間はかかる。
でも、歯ブラシの種類は変わっても、歯磨きの本質は変わっていない。
24時間に1回、プラークをしっかり落とす。歯のどこを磨いているのかをしっかり見ながら磨く。前岡先生から教わったその軸から、ぶれていない。

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